<DX推進の不可欠要素「DXリテラシー」を高めよう!【1】> DXリテラシーとは何か?ITリテラシーとの違いや必要性を解説
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日本企業の多くが「DX(デジタルトランスフォーメーション)」推進へと舵取りをする中、その壁となっているのが「DXリテラシー」です。DXリテラシーとは「DXの必要性」「DXの基礎知識」「DXのアイデア企画」などを理解し、DXプロジェクトを推進するために身に着ける知識を指します。DXを推進するためには、この「DXリテラシー」を全従業員が習得し、理解する必要があるとされ、。DX推進成功の重要なカギを握ります。カギを握るDXリテラシーとは、具体的にどのようなものでしょうか。ここでは「DXリテラシー」の概要と、その必要性、ITリテラシーとの違いなどについて解説いたします。

 

DXリテラシーとは何か?

まずは「DXリテラシー」の概要について見てみましょう。

●「DXリテラシー」の意味
DX(デジタルトランスフォーメーション)は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」として、経済産業省に定義された概念です。DXリテラシーとは「デジタル技術の仕組みを理解し、十分な知識を持って情報を正しく使いこなせる力」であり、DXを推進すべき人材は「DXリテラシー」を持っている人であり、以下の3つの要素への理解が求められます。

・DXの必要性
・DXの基礎知識
・DXのアイデア/企画

●DXリテラシーを「全従業員」で理解する理由
「DXリテラシー」は社内の一部の人ではなく「全従業員」で理解することが前提で進められます。DXは「デジタル技術を活用して顧客に付加価値を与える組織・文化を作り続けること」が定義となっています。この定義に沿ってDXを推進するならば、特定の個人のみがDXリテラシーを理解しているのではなく、会社全体で、DXに関する知識を身に着けて、DX化していく社内の様子を共有し、連携を図ってデジタル技術に関する親和性を上げる努力を要することとなります。

 

DXリテラシーとITリテラシーの違い

DXリテラシーとよく混同される「ITリテラシー」との違いについてまとめました。

●ITリテラシーの定義と必要なスキル
2017年に厚生労働省が定めた「ITリテラシー」の定義とは次の2点です。

・現在入手、利用可能なITを使いこなして、企業・業務の生産性向上やビジネスチャンスの創出・拡大に結び付けるのに必要な土台となる能力のこと
・いわゆるIT企業で働く者だけでなくITを活用する企業(ITユーザー企業)で働く者を含め全てのビジネスパーソンが今後標準的に装備することを期待されるもの

これを踏まえた上で、ITリテラシーに必要なのは3つのスキルとなります。
①ITに関する幅広いスキル
情報技術の種類・機能・仕組みを理解する知識や技術

②ITを活用するスキル
ITが効力を発揮するシーンを理解し有効に活用する知識や技術

③ITを選定するスキル
企業や組織が抱える課題や問題に解決するために有効に情報技術を選定する知識や技術

●DXリテラシーとITリテラシーの違い
ITリテラシーは「ITを有効活用するために必要なスキル」であることに対し、DXリテラシーは「IT技術を使い課題解決」をするためのスキルとなります。よって、DXリテラシーではITリテラシーの3つのスキルに以下の2つのスキルが加わります。

①ITを活用して解決するスキル
選定したITを活用し、必要な情報を収集・分析・結果をアウトプットし、解決へと導く知識や技術

②ITを活用して推進するスキル
ITや情報を安全に活用するため、セキュリティやコンプライアンスに関する知識や技術

このように、DXリテラシーは、ITリテラシーありきのスキルであり、DXリテラシーを高めるためには、まずITにも詳しくなることが必須であるということが分かります。

 

DXリテラシーの必要性について

ITの知識ありきのDXリテラシーは、ITになじみのない人にとって敷居の高いスキルと言えましょう。しかし、DXリテラシーは「全従業員」で取り組む必要性があるとされています。DXリテラシーの必要性につついてまとめてみました。

●日本は慢性的にIT人材が不足している
日本は慢性的にIT人材が不足しています。DX化にはIT人材が不可欠ですが、日本のIT人材の構成は7割がIT企業、3割がユーザー企業に属しているとされています。各企業は、DX化を推進するためのIT人材確保に奔走しますが、なかなか確保できない現状になります。

●DXリテラシーを高めることはIT人材の育成につながる
社内でDXリテラシーを高めることは、全従業員がDXリテラシーを理解するということになります。DX化のためのIT人材を内包することができれば、IT人材を外注することなく、DX化を推進することも可能です。いち早く、DX化の恩恵を受けるためにも、企業内のDXリテラシーを高めることは急務となります。

 

DXリテラシーを高めるにはITやDXを知ること!

DXリテラシーを高めるためには、ITやDXへの理解が必要となることが分かりました。ITの基本やDXの進め方などを知るには、セミナーを受講することがお薦めです。DXやIT、そしてDXリテラシーについての講座もご用意していますので、是非ともご活用ください。

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【参照情報】
AINOW
>>>DXリテラシーとは?ITリテラシーとの違い、必要性・教育方法を紹介

B2Bクラウド
>>>DXリテラシーの意味や必要性・向上のポイントを徹底解説

LINPRESS
>>>DX時代に必要なITリテラシーとは?DXを推進すべき人と、求められるスキルセットとは?

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>>>DXリテラシーとは?社員教育でDX推進をしましょう