<就職や転職に役立つ資格【2】> ビジネスの武器になる!DS検定(データサイエンティスト検定)のメリットや合格率などを解説

国が推し進める企業のDX化事業は、日本のビジネスシーンにかなり浸透してきてはいますが、IT技術やAIが進化し、活用の場が広がれば広がるほど、それを扱う人材は不足しているという事態に陥っています。しかし、どの人材がITを取扱えるのかを企業が見極めることは難しく、また人材側もスキルをアピールすることが難しい状況であることが現状です。

そこで、昨今注目されている資格が、G検定(ジェネラリスト検定)やITパスポート試験、DS検定(データサイエンティスト検定)などです。今回は、データリテラシーレベルの知識やスキルが問われる「DS検定(データサイエンティスト検定)」について解説いたします。

 

DS検定(データサイエンティスト検定)とは?

まずはDS検定(データサイエンティスト検定)とは何か、その概要と、DS検定を受験する対象者はどのような人かを解説します。

●データリテラシーレベルを問うDS検定
DS検定(データサイエンティスト検定)は、一般社団法人データサイエンティスト協会によって実施される検定試験です。「データサイエンス」とは、多種多様なフォーマットを用いてデータを分析および解析をすることで新しい価値創造をもたらす研究分野を指します。データを取扱うためには、数学・情報科学・統計学等のスキルが必要で、これらのデータを扱う専門家は「データサイエンティスト」と呼ばれます。DS検定とは「データサイエンス領域」において、ビジネスパーソンが身に付けるべき素養が身についているか等の、データリテラシーが問われます。

●データサイエンティストに求められる3つのスキル
DS検定を主催する、一般社団法人データサイエンティスト協会が定義する「データサイエンティストに求められるスキル」は以下の3つの領域に区分されます。

【1】ビジネス力(business problem solving)

課題背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し、それを解決する力を指します。
例えば、ビジネスにおける論理とデータの重要性を理解したデータプロフェッショナルとしての行動規範が身についているか、データドリブンな分析アプローチの基本が身についており、仮説や既知の問題を与えられた際に、必要なデータ入、データの分析、枠組みを理解できるスキルのことです。

【2】データサイエンス力(data science)

情報処理、AI(人工知能)、統計学などの情報科学系の知恵を理解し合う力を指します。
例えば、データやデータベースに関する基礎知識を有し、数十万件程度のデータ加工技術を有するスキルや、適切な指示のもとに、データベースからデータを抽出できるスキル、システムや予測モデルのテストを実施できるスキル、セキュリティの基礎知識を有しているかなどです。

【3】データエンジニアリング力(data engineering)

データサイエンスを「意味のある形」に使えるようにし、実装・運表できるようにする力を指します。
例えばデータ収集技術、テーブルの正規化、データ転送、バックアップ、データ処理などのスキルです。

データサイエンティストのスキルレベルは4段階あり、上から「シニアデータサイエンティスト」「フルデータサイエンティスト」「アソシエイトデータサイエンティスト」「アシスタントデータサイエンティスト」に区分されますが、データサイエンティスト検定の対象となるのは一番下の「アシスタントデータサイエンティスト」となります。DS検定で問われるのは主に【2】に関しての項目となります。

 

DS検定のメリット

DS検定を受験し、資格を得ることによって2つのメリットが挙げられます。

●データサイエンスに関する最低限の実務能力や知識がついてることをアピールできる

DS検定の大きなメリットの一つが、データサイエンスに関する最低限の知識がついていることを、面接時などでアピールすることが可能となります。前述したように、DS検定では、データサイエンティストの中でも一番下のランクの「アシスタントデータサイエンティスト」が対象となります。データサイエンティストへの入り口レベルとはいえ、最低限のデータリテラシーが身についているので、即戦力となれることをアピールすることが可能となります。

●データサイエンスに関しての課題決力が高められる

DS検定を受験するために、データサイエンスの勉強をすることで、ビジネスにおけるデータ活用のスキルが自然に身についてることになり、自身のデータリテラシーが向上することにあります。万が一合格できなくても、DS検定の勉強で学んだことは、今後のビジネスに活かしやすく、自分にとって非常に心強い武器となることでしょう。

 

DS検定に向いている人は?

DS検定は、デジタルリテラシー協議会が定義する「全てのビジネスパーソンが持つべきデジタルリテラシー「Di-Lite」の中で「データサイエンス領域」を取得できる資格です。そのため、DS検定に向いている人は、データサイエンスを学び直したいと思っているビジネスパーソンなどが対象となります。DS検定の受験勉強をすることにより、データサイエンス領域のリスキリングもできるのでお勧めです。

また、データサイエンティストに興味のある学生にもDS検定取得が推奨されています。将来的にデータサイエンティストとして働くにあたり、データサイエンティストとしての3つの定義である「ビジネス」「データサイエンス」「データエンジニアリング」のスキルを学ぶことができ、就活にも非常に有利となります。

 

DS検定の難易度・合格率

DS検定は2021年9月にスタートした新しい資格であるため、難易度を高くしていると言われています。同じくディープラーニングに関するスキルと問われるG検定に一部の類似点があるため、DS検定を取得する前に、G検定を取得しておくと、デジタルリテラシーについて効率よく習得できると言われています。ただし、これは一例であり。データ分析やエンジニアリングに高い興味がある人は、初めからDS検定に照準を絞って学習を進めると良いでしょう。

合格率は下記にまとめた、過去の第1回・第2回の情報をご覧ください。

【第1回DS検定 2021年9月開催】
受験者数:約1,400名
合格者数:927名
合格率:約66%
合格ラインの目安:正答率約80%

【第2回DS検定 2022年6月開催】
受験者数:約2900名
合格者数:1453名
合格率:約50%
合格者ラインの目安:正答率約80%

DS検定の勉強法のコツは、問題集や模擬試験などを徹底して解くことです。正答率80%をクリアすれば合格を狙えるため、広い試験範囲をいかにきちんと勉強するかが合否の分かれ道となりそうです。

 

DS検定を受験する前に検定用セミナーを受講しよう!

DS検定の試験範囲は広く、データサイエンスに関する深い知識が必要です。DS検定やG検定を受験しようと思い立ったら、まず、セミナーで試験対策などを受講してみてはいかがでしょうか?Deliveru(デリバル)では、データサイエンスやディープラーニングに関するセミナーを取り揃えております。またDS検定の試験対策となるセミナーもご用意しています。下記URLよりお好きなセミナーを探してみてください!

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【参照情報】
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