<就職や転職に役立つ資格【3】> IT知識を問われる国家資格・ITパスポートの試験内容・合格率を解説!

就職や転職を有利に運ぶべく「手に職」は必須ですが、手に職を証明する「資格」も、デジタル化の影響を大きく受けています。今、市場ではIT人材が求められており、ITパスポート検定、G検定(ジェネラリスト検定)、DS検定(データサイエンティスト検定)など取得が推奨されています。中でも国家試験でもある「ITパスポート」は、IT関連検定の入門編と言われており、エンジニア職に限らず、事務職や一般職など業界・職種問わず受験生が増えています。

企業のDX化の推進に伴って注目度が上がるITパスポートとはどのような試験なのでしょうか?ITパスポートの概要と、試験内容、合格率や難易度などについてまとめました。

 

ITパスポートとは?

ITパスポートは、情報処理技術者試験のうちの一つで国家試験です。合格すると「ITに関する基礎的な知識を理解している」ことが証明されます。昨今、社会の急激なデジタル化で、業種や職種関係なくデジタルデバイスが導入されており、パソコン操作やタブレット操作が必須となったビジネスシーンにおいて、IT知識の有無が問われています。ITパスポートは、国家試験としての認知度も高く、大手IT企業の社長自ら取得するなど、企業からの信頼も厚い資格でありながら、合格のハードルは決して低くないため、業種・職種関係なく年々受験者が増え、近年では年間20万人が受験しています。

 

ITパスポート取得3つのメリット

ITパスポートを取得することで以下のようなメリットが挙げられます。

【1】企業からの信頼が厚く就職や転職に有利
【2】ITの基本的な知識やビジネスの基礎が習得できる
【3】学費の一部が免除されることがある

以下でそれぞれ解説します。

【1】企業からの信頼が厚く就職や転職に有利
ITパスポートはIT関連試験の中でも特に認知度が高く、国家試験なので企業からの信頼も厚い資格として知られています。合格すれば「ITの基礎知識を持っている」とう証明となるため、就職や転職の際有利に働く場合もあります。また一度取得すると、更新などがないため、一生使える点も大きなメリットです。

【2】ITの基本的な知識やビジネスの基礎が習得できる
ITパスポート取得のための試験勉強をすることで、ITとは何か?その仕組みとは?など、たとえ合格できなくてもITに関する幅広い知識が身に付きます。当然、業務にも応用が利きますので、自身のスキルアップのためにもなります。さらに、ITパスポートでは、会社経営や、情報管理、マネジメントといったビジネスに関する問題も出題されているため、ビジネスに関する基礎的な知識も学べるというメリットもあります。そのため、ITパスポート取得を積極的に推奨している企業も少なくありません。ITパスポートのために勉強したことは、これからのビジネスシーンで必ず役に立つことですので、知識を持っておくことは大きな武器となります。

【3】学校で単位取得できる場合や学費の一部が免除されることがある
学校によっては、ITパスポート取得者に対して、単位認定制度や入試優遇制度を用いているケースがあります。推薦入試なども優遇されるケースや学費の一部が免除されるケースがあります。学生時代に取得しておくと、社会人になってから取得するよりもメリットがあります。

 

ITパスポートの試験概要とは

ITパスポートの試験概要は以下の通りです。

●試験実施日 全国の試験会場で原則毎日実施

●受験資格 年齢・国籍を問わず誰でも受験可能

●出題分野 100問(小問形式)

以下の3つの分野について出題
・ストラテジ系35問程度…経営全般に関する考え方など
・マネジメント系20問程度…IT管理に関する考え方など
・テクノロジ系45問程度…IT技術に関する考え方など

●合格点 総合評価点が600点以上あり、なおかつ各分野で300点以上の得点が求められます。

・総合評価点 600点以上/1000点
・分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1000点(分野別評価の満点)
・分野別評価点 マネジメント系 300点以上/1000点(分野別評価の満点)
・分野別評価点 テクノロジ系  300点以上/1000点(分野別評価の満点)

●試験時間 120分

●出題方式 CTB方式 多肢選択式(四肢択一)

●試験会場 全国47都道府県

●受験料 7,500円(2023年時点)

 

ITパスポートの難易度や合格率

ITパスポートはIT技術関連の入門編と言われるほど、他の国家試験と比べると難易度はそこまで高くなく、近年の合格率は平均して50%ほどです。2人に1人は合格しています。最年少合格者は7歳の小学生で、合格者の平均年齢は29.6歳と若年層が多い印象です。ITパスポート試験合格のために必要な勉強時間は平均して150時間程とされており、1日1.5時間ほどの学習を3か月ほど続けた場合の数字となります。ただし、IT知識が全くない人の場合は180時間、IT知識のある場合は100時間が目安とされています。

 

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【参照情報】
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