ISO取得に関するメリットとデメリットとは
ISOとはInternational Organization for Standardizationの略であり、国際間の取り引きをスムーズに行うための共通基準のことを意味します。
今日本でもこのISOを取得する動きがみられるようになってきましたが、
ISOを取得するメリット、デメリットについて詳しく紹介していきます。
ISOにも種類がある
ISOと一口にいってもそれぞれ規格ごとに番号が分かれており、必要な規格を取得する必要があります。
日本でも取得する企業が増えているのが、マネジメントシステムであるISO9001です。
これは顧客に質の良いサービスを提供するための国際規格です。
他にもISO14001を取得する企業もありますが、これは環境マネジメントシステムのことです。
会社を取り巻く地域の皆さまのために、環境保全を目的とした国際規格です。
また最近企業で問題となっている個人情報の流出に関しても、
プライバシーマークを取得し個人情報を保護する動きが目立つようになってきていますが、
このプライバシーマークもISOの一つなのです。
ISOを取得するメリット
まずISOを取得するメリットですが、これを取得することにより企業イメージが大きくアップすることです。
今ISOを取得していることをアピールポイントとして使用している企業や工場が増えているのですが、国際規格を取得したことで顧客に与えられる安心感が大きくなります。
国際規格に適合した手法を用いて業務を行っているということは、
安全性の高い製品やサービスを提供しているというイメージに結びつきやすく、それが企業イメージへの向上にもつながるのです。
他にもISO取得により業務効率が向上するというメリットも期待できます。
人の入れ替わりが激しい業界になると、人員に教育を施す場面が多く出てくるのですが、
ISOを取得することでマニュアルが整備されて効率よく教育が行えるようになるのです。
ISOを取得するデメリット
ISOを取得することはメリットだけでなくデメリットをもたらすことにもなります。
たとえば必要な品質を守るためにマニュアル等を作成しても、それが有効活用できないこともあります。
そのマニュアルが周知の事実であり既に従業員のほぼ全員が知っているようなことばかりであると、せっかくISO基準に従って作成したマニュアル自体がムダになってしまいます。