KPI設定の仕方とそのコツとは

IT用語の一つとして「KPI」というものがあります。
初めて目にする人も多いかもしれません。
ではKPIとは何なのでしょう。
また、KPIを設定する仕方やコツなどはあるのでしょうか?

KPIとは

KPIはKey Performance Indicatorの頭文字を取って略された言葉です。
Key Performance Indicatorは日本語に訳すと「重要経営指標」や「重要業績指標」となります。

言葉だけを見ると非常に難しそうなイメージを受けますが、
組織の目標達成の度合いを定義するための基準と考えると少し分かりやすいかもしれません。
定量的計測が難しい「リーダーシップ育成」や「雇用」「サービス」「顧客満足」などを定量化する場合によく使われます。

KPIを設定する場合の仕方やコツは?

KPIの設定は業種などによって様々です。
そのため、一般的な設定の仕方やコツをご紹介します。

まず最初にゴールを設定します。
そのゴールにたどり着くまでの方法がKPIになるのです。

そのゴールを設定する際には絶対に無視をしてはいけないものがあります。
それは「業界標準値」です。
業界標準値は統計的数値から出されている場合が多く、自分と同じ業種の他業者と同じように頑張れば落ち着く指標です。

例えば業界標準値が10だとします。
それなのにゴールを100に設定したとしたらどうでしょう。
よほどの奇跡が起こらない限り、業界標準値の10倍を達成するのは不可能です。
そうなるとそのゴールに向けてKPIを設定しても無駄になります。
ゴールを達成するためのKPIがKPIを達成するためのKPIになるのです。

逆のパターンも言えます。
業界標準値より低いKPIを設定してしまうと、
本来得ることのできる利益を損失したり、気付くべき問題に気付かないなどのマイナスが発生します。
ゴールを決めたうえで、

1.そのKPIは具体的に取り組みやすいものか
2.定量化でき、測定可能か
3.自分の組織で達成が可能か
4.戦略的に納得ができるものか
5.月次単位で測定ができるのか

これらをきちんと考えて決める必要があるのです。
簡単に言うと、まず目標を分解します。
そうすると、何が必要か具体的な数値が出てきます。
この数値自体もKPIですが、この数値を達成するためにさらに細かいKPIを設定するのです。
このように目標に行きつくまでのステップがKPIと考えれば分かりやすいでしょう。

KPIは設定の仕方を間違えると間違ったゴールに向かってしまいます。
かといって簡単に考えて設定できるものでもありません。
ビジネス関連のセミナーを開催している所ではKPIについてのセミナーを開催している所もあります。
独学でもいいですが、そういったセミナーを活用することでより効果的なKPIを設定できるようになるかもしれません。

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