新規事業を立ち上げる時の目標設定のポイントとは

目標設定する際の観点

「目標設定のない事業は事業ではない」というのが、経営学者ドラッカーの教訓であり、新規事業立ち上げにおいて、それだけ目標設定が重要ということを示す言葉です。
目標を設定する上で重要な観点は以下の3つです。

1.数値目標を明確にする

年間の目標はもちろんですが、是非月間ベースでも考えましょう。
事業における売り上げ、営業利益、経常利益の目標を数字で示せば、
具体的な計画を立てやすくなります。

2.目標達成のためのシナリオを立て、行動計画を作り込む

目標数値を決定した後は、その実現に向けたシナリオを構築しましょう。
この際、数か月などの長いスパンで考えることももちろん重要ですが、
半期→四半期→月間→週間といった短いスパンで行うべきことを明確にしていくことで、社内での各個人の役割分担が明瞭となり、仕事効率の向上にもつながります。

また、それをどのような手段で実行していくかという具体的な行動計画に作り込むことが大切です。

3.失敗した時の引き際を見極める

新規事業がすべて上手くいくとは限りません。
よって、失敗した場合の引き際を見極め、貴重な経営資源の無駄を最小限に抑えることが大切です。
引き際の判断を上手く行うためには、その引き際の「基準」を当初から目標設定中に盛り込むことが有効です。

注意すべきポイント

では実際に目標を設定する際、何か注意すべき点はあるのでしょうか?

1.数値目標の設定は実現可能性を考慮したうえで行う

始めから高すぎる目標を設定するのは危険です。
一歩ずつ、実現可能な範囲で目標値を設定していきましょう。

2.会社内での役割分担を明確化する

誰が責任者で、誰が何を担当するのか、明確にしておきましょう。
組織において自分の役割を明確にしないと、行動計画に支障が出る可能性があります。

3.目標と夢を混同しない

目標は達成可能性が見込まれるから目標なのであって、夢ではありません。
十分に達成可能であり、資金を投入する価値がある根拠を示さなければ、
社員の不信感や不安につながります。

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