<世界が変わる!世界を変える!いま注目の「グレート・リセット」とは?【1】> 「より良い世界」をもたらす「グレート・リセット」に迫る

世界中のトップリーダーが集まる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称「ダボス会議」。毎年、世界が直面する重大な問題について議論されるダボス会議において、2021年に論じられるはずだった議題をご存知でしょうか?2021年のダボス会議は中止が決定してしまいましたが、その議題「グレート・リセット」が大きく注目されています。「より良い世界をもたらすために、社会と経済のあらゆる側面を見直し、刷新すること」を目的とした「グレート・リセット」とは、日本経済やその日々の暮らしにも影響があるのでしょうか?今回は、2021年のダボス会議がきっかけで注目されている「グレート・リセット」に迫ります。

 

グレート・リセットとは?

まずは「グレート・リセット」の意味や、ダボス会議で議題に取り上げられた経緯などについて見てみましょう。

●グレート・リセットの意味とは
「グレート・リセット(Great・Reset)」とは、「より良い世界をもたらすために、社会と経済のあらゆる側面を見直し・刷新する」として、いま現在の社会全体を構成する、さまざまなシステムをいったんリセットしよう、という動きです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で通用しなくなった、既存の社会構造やシステムにひずみが出る前に、社会構造を根本から見直し、持続可能性や不平等の改善を目指します。

●「グレート・リセット」とダボス会議
「グレート・リセット」という言葉は、リーマンショックの頃、アメリカの社会学者リチャード・フロリダ氏が発表した本のタイトルでした。その当時も注目を集めていましたが、グレート・リセットが世界的に知られるようになったのは、やはり「ダボス会議」の議題となったからでしょう。世界経済フォーラム(WEF)の年次総会である「ダボス会議」は、世界中の知識人やジャーナリスト、多国籍企業の経営者、各国の政治家が参加するため、そこで取り上げられる議題や決定した方針は、そのまま社会に反映されるほどの影響力があります。そのため、ダボス会議への世界的関心は高く、議題が決まっただけでもそのワードはすぐさまビジネストレンドとして世界中を駆け巡ります。

そして、2021年のダボス会議では、議長であるクラウス・シュワブ氏が「グレート・リセット」を提言しました。シュワブ氏は、コロナ禍を契機に社会は変わらなければならないとして、2020年に彼自身が発表した「グレート・リセット」の中で「社会秩序を再構築する」と定義しており、かねてより話題となっている「ステークホルダー資本主義」と絡めて、withコロナの社会の在り方について社会の変革を求めてます。残念ながら、2021年のダボス会議は新型コロナウイルスの影響により中止となってしまいましたが、ダボス会議がなくても「グレート・リセット」という言葉は世界中に広がり、人々が意識変革をするきっかけにもなっています。

 

withコロナの世界で「グレート・リセット」が必要な3つの理由とは?

withコロナの世界ではなぜ「グレート・リセット」が必要なのでしょうか。主な3つの理由についてまとめました。

(1)持続可能な社会づくりのための格差是正
新型コロナウイルスの感染拡大は、人々の暮らしにある「格差」を浮き彫りにするものでした。世界がパンデミックに巻き込まれる中で、貧困層や社会的弱者がダイレクトに被害をうけることとなり、世界の人口のうち、最大5億人が新型コロナウイルスの影響で、貧困のリスクに晒されていると言われています。新型コロナウイルスが収束するときには、これらの格差が解決できるように、今ある仕組みをグレート・リセットする必要があるとしています。

(2)気候変動などの環境問題の解決
グレート・リセットは、加速する気候変動を解決するという側面も期待されています。気候変動の影響で、無視できないレベルの異常気象は、台風やゲリラ豪雨などで日本も体験しています。このような自然災害は世界各国っで発生しており、オーストラリアの森林火災や、ヨーロッパの熱波などで、動物も人間も、多くの命が奪われたことは記憶に新しいところです。これらの異常気象の原因は「地球温暖化」にあります。温暖化の原因は増えすぎた二酸化炭素ですが、温暖化を抑制するためには再生可能エネルギーへの移行が有効とされています。再生可能エネルギーへと移行するための鍵となるのが「グレート・リセット」であり、これまでの化石燃料に依存する社会からの脱却が望まれます。

(3)働き方や雇用の見直し
新型コロナウイルスで、多くの人が影響を受けていることが「雇用」ではないでしょうか?日本の勤給事態宣言や、世界のロックダウンなど、経済活動が止まってしまうような事態は、人々から「仕事」を奪っていきました。その上で、労働力の自動化へのシフトが加速しており、とある調査では、2025年までに15の産業と26の国で8,500万人の雇用が失われる恐れがあるというデータが出ています。他方で「人間と機械による分業」という「新しい働き方」も未来の市場に生まれるとされており、9,700万以上の雇用が生まれるという考えもあるといいます。いずれにせよ「コロナ前」のような社会活動に戻ることはないといっても過言ではなく、雇用の在り方がグレート・リセットされることは明らかです。新しい雇用が生まれた時にいつでも対応できるよう、リスキリングやDX化などには取り組んでおいた方が良いでしょう。

 

「グレート・リセット」に対応するには「世界で何が起きているか」を知ること

どうやら世界は、「コロナ前」と「コロナ後」では「グレート・リセット」によって大きく変わってしまうようです。グレート・リセットが身近にやってきたとき、何もできずにリセットされてしまうのでは、コロナ禍を戦った意味がありません。そのためにも「いま世界で何が起きているのか」「DX化」や「リスキリング」の導入はどうしたらいいのかを学ぶ必要があります。下記URLからピッタリのセミナーを探して、ぜひ学んでください!

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【参照情報】
ELEMINIST
>>>2021年ダボス会議のテーマ「グレート・リセット」とは

LIMO LIFE&MONEY
>>>グレート・リセットが来る!?あなたの家族と資産を”崩壊”から守る3つの方法

IDEAS FOR GOOD
>>>グレート・リセットとは・意味

ETHICAL CHOICE
>>>グレート・リセットとは?ダボス会議で語られるアフターコロナの世界とは