<DXは「AI導入」がカギ?DX推進とAI導入の関係性について【1】> 「DX」と「AI」の関係性とは?AIで何ができるのか?
これまでデジタルとは無縁と言っても過言でない日本のビジネスシーンにおいて、コロナ禍という想定外のきっかけで、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の機運が高まっています。市場の中での競争優位性を手にして業績を伸ばすために、デジタルとデータを活用することが有効とされているDXにおいて「AI」は欠かせない存在ですが、AIを導入することで、どんな効果があるのか、AIとは何者なのか、多くの企業がその利点を理解していないことがあるのも現状です。ここでは、DXにおいてAIは何ができるのか、AIを導入する際の課題点などについてまとめました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」としています。この定義は、2018年に経済産業省が発表した「DX推進ガイドライン」によって定められたものであり、DXは政府主導で推進されてきました。経済産業省によると企業がDXに取り組むべき理由として、以下の3つが挙げられます。
・市場での競争優位性を獲得できる
・既存ITシステム刷新で生産性を高められる
・変化する消費者ニーズに対応できる
DXを導入し、これらを成功させるためには「AI」が必要不可欠となります。
DXとAIの関係性
結論から言うとDXにおいての「AI」は「道具」です。AIという道具を使いこなすことにより、市場での競争優位性の獲得や、生産性向上が実現可能となります。具体的にAIでは何ができるのか、AIが担う役割や具体例などについて見て参りましょう。
●DXにおいてAIが担う役割
AI(人工知能)の概念は「人間のように考えることができる」ことです。そのため、AIはデータに対する「認識」や「予測」が得意で、過去のデータを基に、高精度な予測が可能となります。また、画像や音声のような、既存の技術では上手く認識できなかった情報も取り扱うことができるので、画像の選別などを瞬時に行うことができます。これらのAI技術を活用するにあたり、従来、人間が手や視覚を頼って一つひとつアナログな作業をしなければならなかった作業を自動で、しかも短時間で実行可能です。また、店舗売上や、顧客ニーズを客観的な数字から正確に予測できるようになります。これらAIの特性を理解し、道具として上手に扱うことで、人の手では扱いきれなかった情報量を適切に処理し、ビジネスへと生かしていくことがAIの担う役割となります。
●AI活用の具体例
DXにおいてAIが「できること」の具体例がこちらです。
・画像認識
画像認識はAIの活用分野でも代表的な例です。AIを活用しないシステムでの画像認識は、画像内の物体に対し、色や形などのルール設定が必須でしたが、AIを活用することで、色や形をルールづけなくても、物体の特徴を自立的に取得して学習し、認識することが可能となります。
・音声認識
会議の議事録を取るには、文字起こしが必要でしたが、AIを活用すると、会議の録音データから自動的に議事録を作成することができます。ビジネス以外では、音声を登録することにより、声だけでデバイス操作が可能となります。
・自然言語処理(テキスト処理)
AIは人間の言語(自然言語)の機械処理ができるようになります。そのバリエーションは様々で、言葉や文章などの、普段のコミュニケーションから発される「話し言葉」から、論文のような堅苦しい「書き言葉」までの自然言語が対象となります。自然言語処理は、ただ言葉をなぞるのではなく、言葉が持つ意味を解析する処理技術を指す言葉となります。
・データの予測
データの予測も、AIが得意とすることです。時間軸によって評された、時系列データなどを学習すると、未来の数値の予測が可能となります。これは現在、あらゆる企業の売上や株価、経済や在庫量などで活躍中の能力でもあります。データの分析や予測をより高い精度で行うことで、リスクを予測することもできるようになるため、注目されている能力のひとつです。
DXのAI導入の課題は「人材不足」と「理解不測」
DXには欠かせず、企業にとってメリットが多いはずのAI導入ですが、実際に導入している企業は決して多くありません。導入の壁となっている理由が「IT人材不足」と社内の人間による「理解不足」です。
●AIに明るいIT人材不足
AI導入には、AIに詳しいIT人材が必要となります。AI関連のIT人材は、主に以下のような能力を要するとされています。
・AIをビジネスに活用する人材(プランナーやコンサルタント)
・AI自体を進化させる人材(AIの研究に携わる研究者)
・AIを具体化させる人材(データサイエンティストやエンジニア)
上記の中で、企業のDXに必要なIT人材は「AIをビジネスに活用する人材」です。IT人材は外注も可能ですが、DX導入・運用と長い目で見ると、内部で人材を育成し、企業にマッチしたDXの環境づくりができると理想的です。
●AIに対しての社内の理解不足
DX推進のAI導入は、業務に見合ったAIシステムを導入して終わりではありません。それを使用し、運用していくのは従業員です。IT人材を増やすことも大切なことですが、事業に関わる従業員の理解も必要となります。新しいことに抵抗がある人も想定されますので、AI導入には具体的にどのようなメリットがあるのか、将来的にどうなるのかを全従業員に周知を徹底し、AI導入をスムーズにすることがポイントです。
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【参照情報】
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