<ノーコードツールとは何か?話題のノーコードツールを解説【1】> ノーコードツールが注目される背景とその特徴について

WEBサービスやソフトウエアの開発と言えば、エンジニアがプログラミングの知識を駆使して書くソースコードを用いることが一般的でした。最近よく目にする「ノーコードツール」は、ソースコードが不要で、非エンジニアでもWEBサービスを開発できるサービスとして、注目を集めています。非エンジニアでIT知識がなくても使用できるノーコードツールには、どのような特徴があるのでしょうか?ノーコードツールが注目される背景やメリットなどにつても解説いたします。

 

「ノーコードツール」とは?

ノーコードツールの特徴や基本的な知識についてまとめました。

●ノーコードツールとは?
「ノーコードツール」とは、一言で説明すると「ソースコードが不要なソフトウエア開発サービス」を指します。WEBサービスやアプリケーション、ソフトウエアなどの開発をするには、「ソースコード」が必要であり一般的でした。ノーコードツールを使用すると、プログラミングの必要なく、すでに用意されているフォーマットにあるパーツやテンプレートを組み合わせるだけで、イメージ通りのアプリケーションやWEBサービスを構築することが可能となります。自社でIT人材を抱えていなくても、アプリケーションの開発やWEBサービスのカスタマイズができるとあり、社内のDX化推進にも有効な手段として注目を集めています。

●ノーコードツールで何ができる?
ノーコードツールを使うことにより、以下の業務を自社内で行うことが可能となります。
・アプリ開発
・WEB制作
・ECサイト制作
・API連携による業務効率化

これらの業務を、ソースコードを書いて制作するには、エンジニアの力が必要となりますが、ノーコードツールを使用すれば、作業工程も大幅に削減できる上、外注に頼りがちになる開発業務のコストも削減することが期待できます。

 

「ノーコードツール」が注目される背景

ノーコードツールは最近開発されたものと思われがちですが、実は歴史が古く、1979年にはAppleⅡに搭載された表計算のソフトウエアによってその概念は確立されていました。それから長い年月をかけて、プログラミングの量を少なくし、プログラマーの負荷を軽くするための試行錯誤が繰り返されてた積み重ねの上で、現在のようなノーコードツールがか開発されるようになったと言われています。そのノーコードツールがなぜ今注目されているのか、2つの要因を挙げてみました。

(1)業務のオンライン化とクラウドサービスの拡大
コロナ禍により、日本社会では、テレワークの拡大をきっかけとした急激な業務のオンライン化が進みました。これに伴い、電子書類や、業務のDX化を推進する動きが加速し、あらゆる業務がオンライン化する必要性が出てきたのです。しかし、テレワークの拡大の影響で、クラウドサービス市場も活性化していたため、オンラインサービスの連携を構築も、クラウドサービスを活用し、ノーコードツールで実現することが可能となりました。

(2)ITエンジニア不足
日本中の大小あらゆる企業が、準備不足のまま業務のオンライン化を余儀なくされていたため、当然のごとくそれらを担うエンジニア、IT人材も育成されていない状況でした。ビジネスニーズにITエンジニアの数が追い付かず、日本は慢性的なIT人材不足となったのです。エンジニアによるプログラミングを頼らずとも、開発業務を賄えるノーコードツールに注目が集まるのは当然のことと言えましょう。ノーコードツールなら、既存の人材を活用して課題を解決できるので、ITエンジニア不足が解消されます。

 

ノーコードツール3つのメリット

ノーコードツールツールには「非IT人材がIT戦力となる」「開発時間の短縮」「低コストで開発」などのメリットがあります。それぞれで解説します。

●非IT人材がIT戦力となる
ノーコードツール活用のメリットは、なんといっても「コードソース入力が不要」な点にあります。専門知識がなくてもソフトウエアの開発が可能となりますので、社内IT部門の戦力強化となります。社内を良く知る人材が開発を行うことで、業務の仕様をソフトウエアやアプリケーションに正しく反映させることができるので、顧客に寄り添ったサービスの提供、社内業務の連携などをきめ細やかに構築が可能です。

●開発時間の短縮
プログラミング言語を使ったソースコードは、エンジニアでも時間がかかるものですが、ノーコードツールでは、既存のパーツやテンプレートを配置するだけなので、その分開発時間の短縮に繋がります。急な業務仕様の変更や、アプリケーションの開発を迫られた場合など、すぐに対応できるので便利です。

●低コストでの開発
ノーコードツールを活用できるようになると、IT部門を低コストで運用できるメリットがあります。例えばエンジニアを外注する人材コスト、自社内でIT人材を育成するための研修コストなどが削減できます。ノーコードツールを使えるクラウドの導入だけで、あらゆる面でのコストカットへと繋がります。このように、ノーコードツールを使うことにより、開発業務が手軽になることが分かります。しかしその一方で、大規模開発や複雑なシステムの構築には向いていないことや、クラウドサービスのツールに依存しなければならないというデメリットも存在します。

 

ノーコードツールを学ぶならセミナーがお薦め

ノーコードツールはまだなじみのない言葉ですが、いま、一番身近に迫っているIT技術かもしれません。導入する前に、セミナーでノーコードツールについて学んでみませんか?下記サイトよりノーコードツールやIT技術に関したセミナーをご用意しています。ぜひ、ご活用ください。

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【参照情報】
SmartDB
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