<どうする?新入社員研修 withコロナで広がる「研修」のリモート・オンライン化【2】> 新入社員研修をリモート・オンライン化するためのポイントや課題点とは?

新型コロナウイルスの影響は、日本企業の「働き方」を変えただけでなく、これまで当たり前のように実施してきていた、新入社員研修の在り方にも一石を投じています。リモートで受講するeラーニングや、双方向コミュニケーションがとれるオンライン研修など、コロナ前では考えられないような新入社員研修の方法が、コロナ禍では当たり前となってきている中、二度目の緊急事態宣言が明ける2021年の春に、企業はどのような選択をするのでしょうか?新入社員研修をリモートやオンラインで実施する場合のメリットとデメリット、リモート化するための課題点、2021年4月の新入社員研修に対する企業の考えなどを探ってみましょう。

 

新入社員研修のリモート・オンライン化のメリット・デメリット

これまでの集合型研修から、リモート・オンラインでの研修へと方向転換する岐路に立たされている企業も多い中、2020年の段階でオンライン研修を実施した企業もあります。新入社員研修をリモート・オンライン化する場合のメリットとデメリットについて、解説致します。

●新入社員研修のリモート・オンライン化のメリット
新入社員研修をリモートやオンライン化することにより、以下のようなメリットがあります。

(1)時間を無駄にしない
従来の集合型研修では、一つの会場に集まって研修を実施しますが、移動に時間がかかることがネックとなります。新入社員研修をリモート・オンライン化すれば、自分の家で研修を受けることができる上、空いた時間を、予習や復習に充てることが可能です。また、知らない場所より、自宅で受講できる方がリラックスして本来の自分や実力を出しやすい、というメリットもあります。また、他人と接触する人が苦手な人にも、リモート・オンライン研修は有効です。

(2)研修費用のコストカットになる
新入社員研修のリモート・オンライン化は、企業側にもメリットがあります。研修用に使用する会場や運営にかかる費用や、研修に参加する新入社員の交通費などを削減することができるため、研修費用のコストカットが実現できます。

(3)画面越しのコミュニケーションに慣れることができる
コロナ禍でテレワークが当たり前となってきていますが、新型コロナウイルスが終息しても、以前のようなオフィスワークの日々に戻れる保証はありません。もともと、政府は働き方改革でテレワークを推奨していたので、テレワークを継続する企業も多いと想定されます。オンラインやリモートでの新入社員研修をしておくことで、新しい生活様式としてのWeb会議などのやり方を学ぶことが可能です。また、Webセミナーなどでオンライン研修を実施できれば、画面上で共有される資料の見方や質問方法、画面越しのコミュニケーション術なども一緒に覚えることが可能です。

 

新入社員研修のリモート・オンライン化の課題点

新入社員研修のリモート・オンライン化には、withコロナ時代のニーズに合った研修を受けられるメリットがあると解説いたしましたが、本格的に導入となると、まだまだ課題点は多そうです。新入社員研修のリモート・オンライン化をするためには、どのような課題点があるのでしょうか?

●指摘されている課題点
新入社員研修をリモート・オンライン化するには、以下のような課題点が指摘されています。

①自宅のネットワーク環境に左右される場合がある
一番に指摘される課題点と言えば、通信環境についです。自宅のネットワーク環境が不安定の場合、画像が止まってしまう、音声が途切れる、講師の声が拾いにくい、などの現象が起こり、講義に集中できなくなってしまいます。

②受動的になりがち
講義に集中し、インプットが捗っても、それをアウトプットすることが難しいとの声も多く寄せられています。講義の内容を曖昧なままにしてしまった、質問がしにくかった、講師とコミュニケーションがとれなかった、など、研修内容が一方通行になってしまい、参加者に十分な成果が出なかった、というケースもあるようです。

③新入社員同士のコミュニケーションが取れない
集合研修では、いくつかのグループに分かれ、チームワークとリーダーシップを育む目的が達成しやすい環境にありましたが、リモート・オンライン研修の場合、グループディスカッションでのコミュニケーションが取りにくく、同期の桜のような、ワンチームの仲間意識が生まれにくいという点も指摘されています。

④実技を伴う研修やOJTに向いていない
リモート・オンライン研修は、座学の履修は学べても、実技を伴う研修やOJTに向いていない、という意見も多くあるようです。業務フローや業務手順が伝わらない、実技を伴う仕事が覚えられない、組織に所属しているという意識が薄れ、コンプライアンスが低下する、などの懸念があるとされています。

●課題点をクリアするためにはどうしたら良いか?
ではこれらの課題点をクリアするには、どうしたら良いのでしょうか?

①オンライン環境を整備する
まずは、オンライン環境の整備が重要です。端末は何を使用するのか、適正なソフトウエアを選択しているか、代替えシステムは手配しているかなど、事前の準備を進めた上で、受講者となる新入社員のアクセス環境や通信テストをしておくと良いでしょう。通信環境が整っていない場合は、当日までに会社側からフォローをしておくと万全です。

②講義の内容を工夫してコミュニケーションを図りやすくする
講師と受講者のコミュニケーションを円滑にするために、質問時間を十分に設けることや、議論の時間を設けると、一方通行な講義は回避できます。活発なディスカッションをするためにも、リーダーを選定することもポイントです。またグループ内に社員を配置して、内部コミュニケーションを図ることも有効です。OJT替わりに、社内の雰囲気や仕事内容をわかりやすくまとめた動画などがあると、閉塞感が改善されます。ユニークな例だと、チームビルディングを醸成するために、オンラインゲームを使っての研修を導入した企業もあったようです。

③実技の研修で集まる場合はVRなどを活用する
リモート・オンライン研修とは少し違うのですが、どうしても集まって実技を習得しないといけない職業の場合は、VRを使って実習をするケースが増えてきています。例えば、社会人としてのマナー研修や、介護研修、重機の操作練習のための搭乗型シミュレータやVRを使って実施し、三密を避けた実技研修を実現しています。

 

■研修のリモート・オンライン化にWebセミナーを活用しよう
研修のリモート・オンライン化には、まだ課題が多く、大企業がリモート・オンライン研修を導入していく中で、多くの中小企業が従来型の集合型研修を良しとしている傾向にあります。新入社員研修のリモート・オンライン化を進めるきっかけとしても、Webセミナーはお勧めです。下記の「Deliveru」なら、あらゆる業種、あらゆる職種の最先端セミナーを取り揃えています。研修のリモート化にぜひお役立てください。

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【参照情報】
Biz Solution docomo
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