<どうする?新入社員研修 withコロナで広がる「研修」のリモート化【1】> コロナ禍で新入社員研修はどう変わったのか?

毎年4月になると、パリっとしたスーツの新入社員がオフィス街で見ることができますが、2020年の4月はいつもの年と様子が違いました。新型コロナウイルス感染症対策による緊急事態宣言が4月8日より発令され「密」になりやすい新入社員研修に「待った」がかかったのです。その後、一か月後に緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの影響は長期化し、テレワークへ切り替える企業も増える中で、これまでの「集合型研修」を見直さざるを得ない状況となりました。コロナ禍が2年目へと突入した今、新入社員研修は「集合型」から「リモート」へと切り替わりつつあります。withコロナ時代の新入社員研修はどのように変わったのでしょうか?緊急事態宣言中での新入社員研修事例や、これからの新入社員研修の在り方について見てみましょう。

 

緊急事態宣言が新入社員研修にもたらした影響

新型コロナウイルス感染症対策のために、政府が緊急事態宣言を発令したのは2020年4月8日のことでした。4月は、多くの日本企業が年度初めを迎える時期です。例年通り、入社式や新入社員研修も予定されていましたが、卒業式や入学式などの式典自粛の空気もあり、多くの企業が大幅な計画変更を行い、入社式や新入社員研修を中止する流れとなりました。緊急事態宣言を受けて、各企業の新入社員研修への対応は、以下のようになります。

【新型コロナウイルス感染症拡大による新卒採用や新入社員受入れへの影響】(HP総研調べ参照)
●新入社員研修の「短縮や延期・中止はしない」企業
・大企業…40%
・中小企業…63%
・中堅企業…47%

●大企業の新入社員研修への対応
・実施期間の短縮…63%
・実施の延期…19%
・実施の中止…4%

コロナ禍においても「新入社員研修を短縮や延期・中止をしない」と判断した企業は、中小企業ほど多い傾向にあり、大企業では、短縮や延期などで対応していることが見て取れます。

 

従来型の「新入社員研修」の役割とは?

新型コロナウイルスの影響は2021年に入っても終息する様子はなく、2021年2月7日には二度目の緊急事態宣言が発令されました。新たな新入社員研修の時期を迎える前に、「新入社員研修の役割」について少し考えてみましょう。

●新入社員研修の役割について
新入社員研修には、2つの大きな役割があります。

①新入社員の早期戦力化
②早期離職の防止

集合型研修では、箱型の会場に一同を集め、座学や実技、グループセッションなどで、仕事の内容を知り、社会人の厳しさを学びます。

●新入社員研修が「中止・延期・短縮」になった影響はあったのか?
新入社員研修が中止・延期・短縮になったことで、一番影響を受けるのは、新入社員たちです。本来であれば4月に入社式と新入社員研修を済ませ、5月や6月に配属先が決定するルーティンでしたが、入社式と新入社員研修が実施できない中で、入社して即配属先が決定する、という企業もありました。本来、研修で学ぶはずの実技などをする余裕もなくいきなり現場に配属され、現場も新入社員も困惑した、という事例も報告されています。また、入社後にスキルアップのための社員研修が実施される大企業とは違い、中小企業は、新入社員研修が唯一の研修というケースもあります。研修の機会を失ってしまうことは、新入社員にとっても企業にとっても大きな影響を及ぼす事となります。

 

オンライン・リモート研修を検討する企業も

コロナ禍ではテレワークが推奨され、大企業はもちろん、中小企業にも仕事のリモート化が急速に広がる中、研修のスタイルも、リモート研修やオンライン研修を採用する企業が出てきました。

●オンライン・リモート研修とは?
オンライン・リモート研修は、Web会議システムや、クラウド型配信サービスを活用して、自宅のPCで受講できる研修のスタイルです。リモートで、すでに録画してある講座を繰り返し見て学習できるeラーニングタイプの研修スタイルと、ライブ配信の講座で双方向コミュニケーションを取るオンライン研修があります。テレワークと同様、移動時間や会場確保の手間が省けるほか、新型コロナウイルス感染症対策で推奨されてる「三密を避ける」ことも可能となります。

●オンライン研修の実施例
大手印刷企業である凸版印刷株式会社では、2020年度に入社した約420名の新入社員に対し、在宅オンライン型新入社員研修を実施しています。凸版印刷での研修方法は、まず、従来の集合型研修で蓄積したデータをテキスト化し、オンライン配信しました。さらに、同期社員同士のネットワークを構築するために、社員トレーナを配置するという、集合型研修で培われるコミュニケーション促進も考慮に入れてたプログラムとなっています。凸版印刷のように、全面的にオンライン研修とすることが難しい企業でも、オンライン・リモート研修には前向きな姿勢を示し「集合型研修」と「オンライン・リモート研修」を併用しながら様子を見る傾向にあるようです。また、研修にWebセミナーなどを活用する企業も増えており、これまでの「研修」の在り方から大きな変革期を迎えつつあります。

 

新入社員研修にはWebセミナーも有効

新型コロナウイルスの影響で、新入社員研修や社員研修など「学びの機会」が減りつつあります。そんな中、注目が集まっている研修方法がWebセミナーです。Webセミナーなら、非接触のリモートで、いつでも必要な講座を受講することが可能です。「Deliveru(デリバル)」なら、講師も講座内容も充実しており、きっと必要なセミナーが見つかる事でしょう。下記サイトより、研修にピッタリの講座をお探しください。

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【参照情報】
Biz Solution docomo
>>>withコロナ時代に社員研修はどうなる?

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>>>コロナ禍の新入社員研修はどう変わったか?2020年度入社の研修の特徴とは

>>>コロナが変える新入社員研修!オンライン研修で成果を出す内容とカリキュラム