モラルハラスメントを受けた被害者の後遺症とは

近年よく耳にする「モラルハラスメント」という言葉ですが、その実態をご存知でしょうか?
モラルハラスメントとは、相手の人格すべてを否定する行為であることから、
「パワーハラスメント」も「セクシュアルハラスメント」もモラルハラスメントの一種であると言われています。
そこで今回は、モラルハラスメントを受けた被害者の後遺症とはどういったものであるのかについて、述べていきます。

モラルハラスメントの後遺症とは

モラルハラスメントを受けた被害者は、人格をすべて否定されてしまっているので、
立ち直れないくらいの心の傷を受けてしまっています。

したがって「職場でモラルハラスメントを受けたから職場を辞め、加害者から離れた」
「配偶者から毎日のように罵声を浴びるモラルハラスメントを受けており、もう耐えられなくなり離婚をして配偶者から離れた」といったように、加害者から離れた生活を送ったとしても、自然と心が元通りになるわけではありません。

むしろ、トラウマになってしまっていることが多く、夜が眠れなくなってしまったり、
眠っても夢でうなされてしまったり、外に出ること自体が怖く、仕事に就くこともできなくなったりします。

モラルハラスメントの被害者の周囲の人にとって大切なこと

モラルハラスメントの被害者が周囲にいる場合、大切なことは「嫌な人と離れることができてよかったね。またしばらく経ったら元通りにできるでしょ。」ではなく、「辛かったね。苦しかったね。でもあなたはダメな人間なんかじゃないよ。」と被害者の存在自体を肯定してあげることです。

モラルハラスメントを受けた被害者というのは「自分はいらない存在なのだ」「自分は何をやってもダメな人間なのだ」と思い込まされていることが多いです。
したがってまずは、そうではなく必要な人間であるということを伝えてあげ、そこから関わっていき、心を解きほぐしていってあげることが必要です。
時間はかかるかもしれませんが、根気強く向き合ってあげることが大切です。

モラルハラスメントで傷ついた被害者と接するのは、とても辛いものがあります。
しかし、いつ誰がどこでモラルハラスメントを受け、自分自身の手を差し伸べることによって助けてあげることができるのかは分かりません。
そういった意味で、モラルハラスメントを正しく理解するために、関連セミナーなどに足を運んで学ぶと良いのではないでしょうか。

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