連結会計をするメリットとデメリットとは

会社の連結会計についてご検討中の方へ、
連結会計のメリット、デメリットをご説明いたします。

連結会計とは?

連結会計とは、支配従属関係にある会社(つまり親会社と子会社など)を
一つの会社とみなしてしまって、親会社がまとめて報告するものです。

例えば、国内のある電機メーカーは1000社以上の子会社を持っています。
親会社であるこの電機メーカーと1000以上の子会社はそれぞれが独立した会社なので、
普通は各個が財務諸表を作成することになります。

これに対し、連結会計では、これら1000以上の会社を一括して、
親会社をトップとした単一のグループとみなし全体の業績で会計を行います。

連結会計のメリットとデメリットについて

連結会計のメリットは、「企業グループの財政状態や営業成績などの状態を明確にできる」ことです。
このメリットは、企業を個別に見るのではなく、あくまで単一のグループとしてとらえることによってもたらされるものです。
親会社と子会社間の不正な商品やお金のやりとりを防ぐことができるため、投資家サイドから見ても大きなメリットです。

逆に、デメリットとしては、連結決算書作成の面倒さが挙げられます。
大まかな流れとしては、まず親会社が子会社の個別決算書を収集し、その決算を親会社の決算に足し合わせ、合計決算書を作ります。
次に、この合計決算から内部利益・取引を除外することで、連結決算となります。

言葉にすると簡単そうですが、実際には、連結事前調査、連結会計方針の決定、個別財務諸表の作成、連結資料の収集、連結子会社の資料チェックといったプロセスを経ることになり、大掛かりな仕事となり、手間暇がかかります。

以上のプロセスを経る上、大規模な企業集団では多くの書類と格闘しなければなりません。
このようなデメリットを踏まえても、連結決算する価値があるため、多くの企業が連結決算を行っています。

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