企業における監査役の役割について

企業において、社長、取締役と並んで監査役という役職名を耳にしたことはありませんか。
この監査役について詳しく語れる人は、少ないのではないでしょうか。

監査役とは何をする役職?

監査役とは具体的にどのような仕事をする人なのでしょうか?
監査役とは、取締役の活動を監視する人です。
会社が適正にかつ適法に業務を遂行しているのか、計算書類を法律に沿って
適正に作成しているのかどうかを監視する仕事です。

取締役会で取締役同士がそれぞれの職務や会計をチェックすると、どうなると思いますか。
馴れ合いや、情が入るとなかなか適正で厳格な判断が出来なくなってしまいます。
そこで、会社に関係のない外部から監査役を置くことで平等に監査してもらえるのです。

監査役の立ち位置

監査役の役目は分かりました。
では、会社において監査役とは一体どのくらいの地位に値するのでしょうか。
会社の中で社長や取締役が偉いことは誰でも分かるでしょう。
では株式会社で一番偉いのは誰だと思いますか?
正解は株主です。株主に委託されて会社を動かすのが取締役です。
その取締役が適正にかつ適法に仕事をしているのかをチェックするのが監査役です。
ですので、監査役は株主に代わって経営陣の仕事をチェックする外部から雇われた人間なのです。
ですので立ち位置を示すことは、非常に難しいでしょう。

監査役に必要なスキルはあるの?

では、一体どういった人が監査役になれるのでしょうか。
監査役となると、会計処理に精通した会計士や税理士が就くのでは?と考える人も多いでしょう。
最近は、非常勤監査役に会計士や税理士、弁護士などの専門家を置く企業が増えているようです。
その代わりに、常勤監査役には営業や経営企画などの豊富な経験のあるシニア・プロフェッショナルな人を求めているようです。
自ら勤めていた会社の成長や落ち込みを見ており、失敗や成功の数多くの体験を積んでいる経験・知識の豊富な
人こそ監査役として求められているのです。

監査役になるにはどうすれば良いの?

では、そのような経験や知識の豊富な人格のある人が監査役を目指す場合どうすれば良いのでしょうか。
経験だけでは監査役は務まりません。
監査役としての新しい知識を身につける必要があります。
独学でももちろん出来ますが、最近は監査役を目指す人を対象にしたセミナーがたくさん開催されています。
ぜひ一度セミナーに参加し、監査役の役割、必要知識を学んでみてはいかがですか。

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