<集合研修とeラーニングを組み合わせた「ブレンディッドラーニング研修」に迫る!【2】> ブレンディッドラーニングのメリットと運用のポイントについて

これまで当たり前に実施していた「集合研修」の開催が難しくなり、代わりに、集合研修とeラーニングを組み合わせた「ブレンディッドラーニング」という手法が台頭してきています。集合研修、eラーニングそれぞれ単体で実施するよりも、学習の有効性を実感できると評判のブレンディッドラーニングには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ブレンディッドラーニングの有効性や運用ポイントなども一緒にまとめてみました。

 

ブレンディッドラーニングのメリット

まずは、ブレンディッドラーニングにおける「企業側のメリット」と「参加者側のメリット」のメリットをそれぞれ見てみましょう。

●企業側のメリット
・場所を確保する必要がなくなる
集合研修では、多人数を収容できる場所の確保が必要でした。立地や設備などを考えると、いい場所を確保し続けるのは大変です。ましてや、すべてのプログラムを集合研修で実施する場合は研修期間が長くなるため、スケジュールの調整も必要となります。ブレンディッドラーニングの場合は、大規模な集合研修が不要となりますので、これらの手間が省けます。

・あらゆるコストの削減につながる
場所の確保にも近いのですが、集合研修の縮小は、場所代はもちろん、遠隔地の参加者のための交通費、宿泊費などのコストが削減されます。また、LMS(Learning Management System)などにより、参加者の理解度などを一元管理できるので、企業側の人的コストも削減することが可能となります。

●参加者側のメリット
・日程の調整がしやすくなる
ブレンディッドラーニングを導入し、集合研修の期間が短くなることで、参加者が長時間拘束されることなくスケジュールが調整しやすくなります。遠隔地の人も移動にかかる負荷が軽くなるので、その点もメリットと言えましょう。

・自分にあった学びをカスタマイズできる
集合研修では、他の受講者と一緒に同じ講義をうけなければなりませんが、あらかじめオンライン学習などで前提知識を身につけていれば、一つ上のグループワークや、ハイレベルな講義を受講することも可能となり、実践的な学びを得ることも可能です。向上心さえあれば、自分にあった学びをカスタマイズできるのも、ブレンディッドラーニングのメリットです。

 

ブレンディッドラーニング導入のポイント

ブレンディッドラーニングの導入するためのポイントを、下記にまとめました。

(1)研修方法の特性を把握する
ブレンディッドラーニングは基本的に、既存の研修方法のメリットを「ブレンド」し、デメリットを補う学習方法です。導入するためには、それぞれの学習方法の特性を把握することが大切です。以下に既存の学習方法の特性をまとめました。

●集合研修(同期・双方向)
・一度たくさんの人数が学べる
・議論やロールプレイングなどで学びの復習ができる
・講師へ直接質疑応答が可能
・チームビルディングやエンゲージメント強化に向いている

●オンライン①eラーニング(非同期・双方向)
・自分の好きな時間に自分のペースで学習できる
・反復学習に向いている
・テストでのフィードバックも可能
・メールで質疑応答ができる
・事前学習に向いている

●オンライン②LIVE中継の講義(同期・双方向)
・密にならずに集合学習と同じような講義を受けられる
・少人数なら対話がしやすく講師からのフィードバックも可能
・他の受講者とのディスカッションができる

(2)目的をもってブレンディッドラーニングを構築する
ブレンディッドラーニングを実践する場合「目的をもってブレンドする」ことが、とても重要となります。ただ漠然とした流れで集合学習とeラーニングを組み合わせても、期待した効果が得られないこともあります。例えば、「受講者同士のつながりを作る」という目的を持たせた研修の場合、以下のような組み合わせが考えられます。

【例:eラーニング+同期・双方向のコンテンツ(集合研修・オンラインのLIVE中継)】
受講者同士のつながりを作る、社員研修などのようなケースには、非同期のeラーニングで事前学習を行っておき、その後でオフラインの集合研修、もしくは、LIVE中継のオンライン授業でディスカッションをすることで、受講者同士のつながりを作ることが出来ます。

他にも、講義内容の理解度を深めたい場合等は、集合研修で先に講義を済ませ、その後、eラーニングで反復した後に、小テストやクイズなどで成果を確認する方法などもあります。

 

ブレンディッドラーニング導入の注意点

ブレンディッドラーニングの導入を成功せるためには、以下のような点に注意をする必要があります。

(1)eラーニングの期限管理
eラーニングを組み合わせたブレンディッドラーニングにおいての、eラーニングの役割は、集合研修のための前提知識を履修しておくことです。

それゆえに、いざ集合研修を迎えた際に、前提知識や基礎知識の理解の違いが起きてしまい、その後のディスカッションが有効でなくなる可能性が出てきてしまいます。そのため、受講者に対してeラーニングの期限管理を付け、全員が履修した状態で集合研修を受けられるような流れを構築する必要があります。

(2)オンラインで議論する場合講師を介在させる
集合研修と同じように、オンラインでも受講者同士でディスカッションすることが可能です。その場合、定期的に講師が議論に介在することで、eラーニングやオンラインのデメリットと言える「講師とのコミュニケーション不足」が解消されます。講師がいない場では、記録しておいたディスカッションを、講師後日が管理画面で確認することができるので、受講生の様子も把握できます。そして、講師が介在するときは、受講者が講師への質疑応答が可能となるので、ディスカッションやeラーニングにアクティブ感が生まれ、より深い学びを得ることが可能となります。

(3)ブレンディッドラーニングを単なる「オンラインへの置き換え」と考えない
ブレンディッドラーニングにおける一番のポイントとしては、ブレンディッドラーニングによる研修手法を、単なる「オンラインへの置き換え」と考えないことです。ブレンディッドラーニングの効果を最大化するためには、研修の一部をオンライン化するのではなく、eラーニングで事前学習を行い、集合学習やオンラインで、講師や他の受講生から刺激を受け、WEB上でのテストやレポート提出、アンケートなどに答えることにより、研修内容を自分の中で「腹おちさせる」という流れを作ることで、レベルの高い学びを得ることが可能となります。ブレンディッドラーニングの導入を成功へ導くためにも、まずは「ブレンディッドラーニング」とはどのようなものか、一度体験してみることをお勧めします。

 

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【参照情報】
日本フューチャーラーナーズ協会
>>>ブレンディッドラーニング研修とは?

udemyメディア
>>>ブレンディッドラーニングとは?有効性と効果を高める方法を解説

UIcommons
>>>ブレンディットラーニングとは?特徴と活用方法

経営プロ
>>>第9回:ハイブリッド型の研修「ブレンディッド・ラーニング」で効果を高める