品質ISOと環境ISOの違いについて

ISOという言葉を聞いた事があるでしょうか?
ISOは国際標準化機構の略で、国際間の取引などの基準を共通化した規格になります。
ISOには様々な種類があり、主な種類の中に品質ISOと環境ISOがあります。
ではこの2つはどのようなものでどう違うのでしょう?

品質ISOとは

品質ISOは「ISO9001」と一般的に呼ばれている種類になります。
この「ISO9001」が目指している事は、良い製品を作るのは当たり前ですが、その良い製品を作るためのシステムを管理し継続する事にあります。
つまり、短期的な視点ではなく、長期的に良い品質を保つ事ができるシステムを構築する事を目的としているのです。
また、良い品質というのは製品そのものという物理的な面と、顧客満足度というサービスの面まで幅広く必要とされます。
システムを管理し不良製品が減る。
サービスも継続的に高いレベルにある事で、お客さんからのクレーム等が減る。
これらを継続する事で会社にとって利益の出る基準と言えるでしょう。

環境ISOとは

環境ISOは「ISO14001」と一般的に呼ばれている環境マネジメントシステムの事を言います。
「ISO14001」が目指しているものは、企業などの組織が企業活動などにより、取り巻く環境(人、物、自然)などに悪影響を与えていないかをチェックし、万が一与えているのであれば解決するシステムを作る事です。
ただ一つ勘違いしてはいけないのは、環境活動がメインというわけではないという事です。
あくまでも企業の経営にとって利益になるという事を目標としているので、コスト削減と業績改善をセットにして考えていきます。
一つの例を挙げると「コピー枚数の削減」です。
必要でないコピーを減らす事で、紙の使用量とごみが減ります。
つまり経費削減も環境への配慮も同時にできる事を継続するという事を目的としています。

品質ISOと環境ISOの違いは

ではこの2つの違いはどういったものでしょうか?
一見すると品質と環境で全く違うもののように感じます。
しかし、実はこの2つは目的は同じなのです。
最終的な目標は経営状態の向上です。
そこへのアプローチの仕方が変わってくるのです。
品質ISOは「顧客が求めるものを提供する事によって向上させる」
環境ISOは「顧客や取り巻く環境が望まないものや無駄を排除して向上させる」
簡単に言うと上記のようになります。
この2つをどちらも取得する事で、「顧客から望まれるものをより効果的に無駄なく提供する」という事が可能になるのかもしれません。

国際規格には様々な種類があります。
ISOだけを見ても品質や環境だけでなく食品や情報など多くの種類があります。
ISOに関しては様々なセミナーが開催されています。
詳しくしれるためにはこのようなセミナーを受講する事が一番の近道かもしれません。

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