セミナー開催時のインフルエンザ対策について

2017年12月1日に国立感染症研究所が、定点当たりの流行開始の目安としている 「1.00」を上回ったことから、インフルエンザの流行シーズン入りを発表しました。また、東京都感染症情報センターのサイトによると、11月末の週から、都内学校等におけるインフルエンザ疾患による臨時休業数が急増しています。

数年前に新型インフルエンザが大流行し、 2~3月のセミナーが、特に大阪で軒並み開催中止になったことを記憶されている方も多いのではないかと思います。当時は、4月の新入社員研修まで中止になるなど、業界に大きな損害を与えました。

ここ数年は、それほどではありませんでしたが、今年は、流行が早くなっていることに加え、寒くなっていますので、とくに注意が必要な年といわれています。

セミナーは、不特定多数の方が集まるため、インフルエンザに感染した方が知らずに参加された場合、大きな被害となってしまうケースもありますので、今のうちから準備をしておくことが必要です。

以下に、セミナー会場として、できる対策を記載しておきます。

 

セミナー会場として、できる対策

まず、インフルエンザの主な感染経路について簡単にご説明します。対策としては、この感染経路を抑えることが肝要です。主な経路として「飛沫感染」と「接触感染」があります。

1.飛沫感染対策
感染した人が咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含む飛沫(5ミクロン以上の水滴)が飛散し、これを健康な人が鼻や口から吸い込み、ウイルスを含んだ飛沫が粘膜に接触することによって感染する経路です。

対策として2つ。

・ 「咳エチケット」のためのマスク用意
会場にマスクを用意し、着用を義務付けすることで、感染の確率を下げることが可能です。この時期は、受講者の方も理由を説明すれば、ご協力いただけると思います。また、募集段階で「マスク着用のお願い」など、告知しておくとさらによいですよね。

・ 余裕を持った席の配置
会場の広さに限りがあるので、難しいかもしれませんが、咳やくしゃみ等の飛沫は、空気中で1~2メートル以内しか到達しないと言われています。ですので、物理的に席と席の距離をとることで、感染を防ぐ可能性が高くなるため、余裕があれば、実施されることをお勧めします。

 

2.接触感染
机、ドアノブ、スイッチなどを触れた後に、その部位を別の人が触れ、かつその手で自分の眼や口や鼻を触ることによって、ウイルスが媒介され、感染します。

対策としては、こちらも二つ。

・ 手洗い推奨
流水と石鹸による手洗いは、付着したウイルスを除去し、感染リスクを下げますので、セミナールームに入出前に手洗いのお願いや、60~80%の濃度のアルコール製剤を用意し、利用いただくことでウイルスは死滅しますので、こちらもお薦めします。

・ ドアノブなどの清掃
水と洗剤をで、特に机、ドアノブ、スイッチ、階段の手すり、テーブル、椅子、エレベーターの押しボタン、トイレの流水レバー、便座等、人がよく触れるところを拭き取り清掃することで感染を予防できます。清掃の頻度ですが、最低1日1度は必要で、消毒や清掃を行った時間を記し、掲示することで忘れ防止になります。

以上となります。
ご参考にしていただければ幸いです。

 

※本情報は、セミナー情報サイト『ビジネスクラス・セミナー』をご利用の会員主催会社様向けのメールマガジン「Weekly Report」でご紹介した記事の抜粋です。
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<参考サイト>
■ 東京都感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/

■ 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-11.pdf