【いまココ見とけ!ビジネスコラム第41回 離職にStop!町工場が取り組んでいる採用の方法とは】

求人情報誌片手にこんにちは。小池です。

いや、転職するわけじゃないですよ。駅で配っていたのでつい手にとってしまったわけですが、色々な求人に興味津々です。

そういえば、昨今、大手企業でも社員の「離職率」が問題となっていますね。

社員が辞めないヒントはどこにあるのでしょうか。
今日ご紹介するいまココニュースに、そのヒントがあるかもしれません。

東京・大田区の町工場、若者が離職しない会社文化はどう醸成されたか

東京都大田区では、いわゆる「下町の町工場」が3000以上存在します。この町工場のメッカでは、大手企業でも人材確保に頭を悩ませているこのご時世に、”若者が離職しない会社文化”がされ醸成されているというから驚きです。
一体どのような策を講じてきたのでしょうか。

元記事が長いので、ケース別にご紹介します。
■会社の方で採用に時間をかけじっくり人材を見極める

金属の丸棒の切削加工を手掛けるエステー精工では「採用に時間をかけて、会社に入社したいという熱意の有無を見る」という”人材を選んで採用する”方針に切り替えた所、新入社員の定着率がupしました。

紆余曲折を経てこの方針にたどり着いたという同社。
工場見学からスタートし、インターンシップ、筆記試験、面接と、まるで大手企業と同じようなステップを踏んで、じっくりと人材を見極めたことにより、現在二人の若手社員が頑張っているそうです。
■モノづくりの現場の環境を改善して女性社員が定着した

モノづくりの現場はどちらかというと、いわゆる3Kと呼ばれる職場環境が多く、女性が敬遠する傾向にありがちですが、樹脂の切削加工を手掛けているシナノ産業では、切削油をあまり使わず、整理整頓もされている職場環境の中で、10年前から4人の女性が働いているそうです。

その効果か、同社が意図しない所で、新卒社員が集まる会社となっているとのこと。

人が自然に集まる職場。いい環境の証拠ですね。
■仕事の覚え方を改善 ベテラン社員への意識改革

昔ながらの職人さんの中には「技術は盗め」「俺の手元を見て学べ」というタイプの方が多かったですが、やはりイマドキの若者には通じない教育方針だそうで、ベテラン社員さん側の意識改革をする方針を採用している会社が多いようです。

例えば前出のエステー精工では、新入社員が入社する前に職人さんたちに「見て学べと言わないで」とお願いし、むしろ丁寧な説明をするよう心がけてもらっているとのこと。作業のマニュアル化にも取り組み、職人さんにも新入社員にもどちらにも配慮した環境づくりに取り組んでいるそうです。

また、試験片製造や特殊部品の加工を手掛ける昭和製作所では「先輩が後輩に仕事を教える」という文化を根付かせ、円滑なコミュニケーションを図る事で、自然に教えあう現場を作り上げていると言います。
■新人育成に力を入れて会社のモチベーションをupさせる

新入社員に技術を教える事は時間がかかるものです。
しかし、技術を持っている中途採用の社員よりも新入社員の採用に切り替えた会社もあります。

金属部品の加工や各種装置の組み立てを手掛ける関鉄工所は「中途採用をしても、前の職場での意識を改革しながら技術をモノにする時間と、新入社員が技術をモノにする時間が同じ」と気づき、10年ぶりに新入社員の採用をはじめたそうです。

このことかきっかけで既存社員に「後輩」ができて、モチベーションがupした、とのことです。

どの会社を見ても、「採用基準の見直し」から、自分たちの仕事や会社にあった新たな採用基準にたどり着いていることが分かります。

優秀な人材を採用することは意外と簡単ですが「モノになる人間」を採用するには、やはり、これまでの概念を捨て、自社のこともわかって上で、やりがいを持って働いてくれる「人材」を見極めるということが重要なんですね。

チームのリーダーとして、ちょっと身の引き締まる話を見た思いがした、小池でした。
ではまた!

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